十日町市(新潟) 有倉山(632.8m) 2023年4月23日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 4:50 駐車箇所−−5:08 斜面取付−−5:11 広場−−5:17 有倉山−−5:22 広場−−5:24 林道−−5:45 駐車箇所

場所新潟県十日町市(旧松之山町)
年月日2023年4月23日 日帰り
天候
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場広域基幹林が残雪で通行不能地点の路上に駐車
登山道の有無踏跡あり
籔の有無灌木藪がはみ出る
危険個所の有無無し
山頂の展望無し
GPSトラックログ
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コメント旧中里村/旧松之山町境界稜線の一等三角点の山。山頂直下を林道が通っているので簡単に登れるが、時期が早いので林道にまだ残雪があり少しだけ林道を歩いた。道がどこにあるのか知らなかったので往路は適当に斜面を登ったが、帰りは踏跡と車道を利用して林道に戻った。林道脇は春の花が満開状態。帰宅後のデジカメ写真のチェック中に以前にも発生したピントの異常が発覚した(デジカメが故障)


有倉山山頂の一等三角点


残雪手前で駐車箇所 この残雪で車は通行不能
雪の上に足跡あり 広域基幹林道だった
右手の法面を上がった 杉植林の斜面が続く
尾根に出ると広場が登場
広場周辺はカタクリだらけ 祠の西側の小尾根を上がってみたが道無し
祠の東側の尾根と合流すると踏跡登場 有倉山山頂。久しぶりの一等三角点はでかかった
山頂標識 踏跡は多少の手は入っているようだ
広場に戻る。山頂への踏跡入口は左側 下る道を辿る
意外にもコンクリートの簡易舗装だった 基幹林道との合流点
私とは反対側から上がってきた車がいたようだ キスミレっぽい。高山以外で黄色のスミレは初めてかも
角が生えているように見えるナガハシズミレ スミレだが細かな種類は私ではネットで調べても判別不能
今年初のイワカガミ ショウジョウバカマ。群落も見られた
林道法面にはカタクリの群落 駐車箇所到着
駐車箇所横の池。地形図にも表現されている


 ネットの情報では関田山脈の東〜北に広がる中低山地帯は中頚城丘陵と呼ぶらしい。その南端付近にあるのが有倉山。直下に林道が通っていてネットで調べたら踏跡があって無雪期に登れるらしい。超お手軽の山なのでこの山に登るためだけに遠出するのはもったいなく、別の山に登った帰りがけに登るのにちょうどいい存在だ。今回は魚沼市の「こったが山」、「土崩山」に登った帰りに立ち寄ってみた。まだ季節が早く林道が残雪で通行不能の可能性が高いが、最寄りの国道353号線から歩いても大した時間はかからない。

 十日町方面から津南市街地を抜けて松之山の案内標識で右折して県道経由で国道353号線へ。意外にも周囲には全く雪は見られず、稜線を通る林道に繋がる林道入口周辺にも雪は皆無で林道に入ることができた。林道に入って高度を上げても雪はほとんど残っておらず豊原峠直下の十字路に到着。右折して有倉山へと上がっていくと徐々に残雪が現れてくる。路上に残った僅かな雪の上には轍があり車が入っていることが分かる。気温は+5℃ほどで路上の雪解け水が凍っていることも無かった。地形図に出ている池がある箇所で道路全面を塞ぐように残った雪が登場して車はここまで。それでも予想外に奥まで車で入ることができて歩く距離は短くなった。長靴に履き替えて出発。林道脇にあった標識によるとこの林道は「広域基幹林道中魚沼丘陵線」というらしい。

 林道を歩きながら有倉山の稜線へ上がる道が無いか探すが山頂東側直下まで来ても見当たらない。ネットで踏跡があるとの記録は見たのだが、その記録には入口がどこにあるのかは書かれていなかった。踏跡の濃さも不明であり、もしかしたら雪解け直後は道が分からないくらい薄いのかもしれないので、山頂から遠ざかる前に適当に斜面に取り付くことにした。

 林道造成で山側は法面になっていて少し苦労したが、薄い獣道らしき筋で法面上の杉植林帯に入った。この界隈でももう杉花粉の時期はおしまいで全く感じない。植林の中は藪はほぼ無くて所々に残雪も見られる。

 少し登っただけで稜線に到着。意外にもそこには開けた広場があり明らかに道が上がってきている。その道は帰りに確認することにしてまずは山頂を目指す。広場周辺はカタクリの大群落であった。そして石碑と赤い小さな鳥居と祠があった。

 広場から山頂へ向かう道が無いか探してみたがぱっと見では道は見えなかったので祠の西側の微小尾根を上がってみることに。小灌木が覆うが藪漕ぎと言う程ではない。祠の東側の微小尾根と合流すると薄い踏跡が登場。どうやら東側から登るのが正解だった様だ。踏跡には藪がはみ出しているが全く道が無い状態より格段に歩きやすい。なるほど、これなら無雪期でも登られるわけだ。

 緩やかに登って傾斜が無くなると有倉山山頂に到着。久々に見る一等三角点は規格外に大きく見えた。一等三角点があるのに残念ながら樹林で展望は一切無し。最近登った山では山頂標識は全く見られなかったが、ここには手製ながら立派な山頂標識がかかっていた。さすが一等三角点である。山頂一帯もカタクリの大群落であった。

 帰りは踏跡を辿って広場東端に降り立ち、その後は車道を辿ってみた。雪が消えた路面は意外にもコンクリートの簡易舗装であり、雪が完全に消えれば広場までマイカーで入ることができるだろう。私が斜面に取り付いた地点より100mほど北側で林道に合流した。

 充分に明るくなった帰りは春の花を探しながらのんびりと下った。カタクリは当然として今年はまだあまり見ていないショウジョウバカマの群落もあった。そして今年初めてのイワカガミ。スミレも多数咲いていたが相変わらず私には判別が困難だ。そんな中で今回は特徴的なスミレが2種あり帰宅後に同定が可能だった。一つが角のような突起が長く延びた薄紫のスミレで「ナガハシスミレ」とのこと。漢字で書くと「長嘴菫」で突起(距)が異常に長いのが特徴で覚えやすい。もう一つが黄色いスミレ。野生種では黄色い花のスミレは高山ではよく見るが中低山ではほとんど見ない。ネットで調べたら黄色いスミレは3種(キスミレ、オオバキスミレ、キバナノコマノツメ)あったが、オオバキスミレ、キバナノコマノツメは高山で見かけているので特徴は知っており、それとは違うのでキスミレに違いなかった。この他に少なくとも2種類の紫系統のスミレがあったが私の知識ではネットで写真と解説を見ても判別不能だった。菫の同定はまさに底なしの「沼」である。

 花を見ながらのんびりと車に到着。次の丸山に向かった

 

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